JAXAが認めた植物実験機

2009年のこと、大阪府立大学の平井宏昭准教授が何気なくテレビを見ていると・・・。
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そこには、弊社が開発し当時世間から注目を集め始めていた卓上野菜工場「ベジスタ」が映し出されていました。
「これは使えるかも!」
今思えばこの偶然の出会いこそ「家庭の夢」が「宇宙の未来」へと繋がった瞬間だったのです!

JAXA(宇宙航空研究開発機構)から、宇宙空間での植物栽培実験を委託されていた大阪府立大学。
「ベジスタ」にピンときた平井准教授は、早速、航空宇宙実験用の装置を弊社に依頼しました。

実験は航空機を使い、上空6000~8000mで行なわれます。
航空機を急上昇・急降下させることにより、無重力に似た状態を人工的に作り出すのです。
時間はわずか20秒。
決して失敗は許されません。
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無重力の空間でイネやトマトなどの植物は、いったいどのように育つのか?
光合成の状況は地上とどう変わってくるのか?
根から吸い上げられる水や養分の様子は?
・・・

将来、国際宇宙ステーション等で、効率的な栽培管理システムを構築するためには、欠かすことのできない重要な実験ばかりです。

平井准教授や北宅教授と綿密な打合せを繰り返しながら、共同開発を進めました。
実験目的に応じた装置をオーダーメイドで作り出せる。
この小回りの良さと技術力が弊社の最大の特徴でもあるのです。

そして・・・。
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航空機に搭載され飛び立った植物育成装置は、見事期待にこたえ、今後の宇宙開発につながる多くの実験結果をもたらしました!
学術的裏付けも得ることができ、植物を研究しているほとんどの大学や研究機関に導入されることとなったのです。

その後も求められる複雑な研究テーマにそって、次々と実験機を作り上げてきた弊社。
「食卓」から生まれた私たちの夢は、いつしか「宇宙」の大海原へ・・・。
もちろんまだまだこれからも、無限大に広がっていきます!

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