引き算の美学。極力少ない部品数で、ローコスト。

簡易デジタル流量計の販売開始は、2009年。
当時日本で販売されていたデジタル表示器つきの流量計は、2インチ以上の太い配管に使われる、10万円以上の高額なものしかありませんでした。
一方、安価な流量計としてはガラス管を目視する面積式流量計がありましたが、瞬時流量は読み取れるものの、積算流量はわからない製品でした。

農薬散布の積算量を量りたい農家さんや、マンションの水もれ監視のため多数取り付けたい設備機器会社の要望を受け、

○必要以上の高精度はいらない、目安を知りたい
○1インチを切る小さいもの
○1~2万円の低価格
○ガラス式の流量計と同等に量れて、デジタル式
○散水中の量と、トータルの量を同時に表示

とかなりコンセプトを割り切って開発に漕ぎ出しました。

台湾の共同開発者に出会いました。彼は元々パソコンマウスの技術者でした。マウスホイールの回転からヒントを得て作った、プラスチックマグネットでできた小さな羽根車。

簡易デジタル流量計のセンサの中にはこの羽根車が入っていて、水の流量に比例して回転します。
(水が少量流れるとゆっくり回り、水が多く勢いよく流れると、早く回ります。)
この羽根車の回転数を換算して流量を測定し、積算および瞬時の流量が手元で一目でわかります。

節水と水道コスト削減やトレーサビリティなど、幅広い用途に長くご愛用いただいています。

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