製品概要

「あげ波長」は、光量子計、分光器、色彩照度計などの機能を一台に収約した、植物育成環境の評価に最適な可視光スペクトロメーターです。

Win PCにUSBケーブルを接続し、専用ソフト(無料)をインストールすることで、PPFDやLuxの測定、発光スペクトルや透過・吸収スペクトル、光源の演色性評価を、簡単な操作で行うことができます。

特長

低価格・高機能な可視光スペクトロメーター 「あげ波長」
形式 AGH-815V


■浜松ホトニクス製のCMOSリニアイメージセンサを使用しているので、従来のフィルターセンサでは限界だった、LED・蛍光灯・メタハラ・レーザー光などの各種光源を、1台で測定できます。

■PPFDと照度Luxは、植物研究で定評のあるLi-Cor社の最新モデルと比較校正しています。光合成有効放射の作用曲線をトレースしているので、高精度で測定できます。

■小型で軽量なので、Win10タブレットPCと繋げば、ポータブル測定器になります (65×125×30mm, 約290g)。

■照度計の階級は、JIS C 1609-1:2006 一般形A級照度計に準拠しています。

■測定値を表示するモードには、スペクトルモード(4つまでのスペクトル比較が可能)、演色評価モード、エネルギー測定モード(Lux, PPFD, 色温度)、透過スペクトルモード、吸収スペクトルモード、があります。

表示画面例
(上左):スペクトルモード ・・・ 高演色LEDのスペクトル
(上右):スペクトル比較 ・・・ 昼光色蛍光灯の点灯から30秒毎のスペクトル(青・緑・赤・白の順)
(中左):演色評価モード ・・・ 高演色LEDの演色性評価
(中右):エネルギー測定モード ・・・ 高演色LEDのLux, µmol/m2/s, K
(下左):透過スペクトルモード ・・・ 天然エメラルドの透過スペクトル
(下右):吸収スペクトルモード ・・・ 溶接保護用メガネの吸収スペクトル

用途例

防滴防塵構造(IP54相当)でケーブル長は約1.5mあるため、人工気象器内に置いて、PPFDを外部から測定できます。

・ 太陽光、ナトリウムランプ、メタハラ、LEDなどの波長スペクトル測定
・ 植物用各種光源のPPFD測定や調光
・ 植物の反射率や光屈性の測定
・ ガラス光拡散板、プラスチック光拡散板、遮光フィルターの透過率測定
・ 農作物の品質や残留農薬の簡易測定